2018 | 大阪府高槻市 住宅 | 木造 地上2階建 新築 敷地面積 171㎡ 延床面積 121㎡
基礎と一体でつくったコンクリートの片持ちスラブと吹抜けで外周をぐるりと囲み、その部分に連続水平窓とふたつの階段を配した大きな一室空間の住宅。片持ちスラブは天板となり、机や配膳台、収納など用途を限定しない自由な要素であると同時に、住まいの中で自立した強いよりどころとなるように考えた。 その上には木造の細い列柱をシンメトリーに配し、最小限の間仕切りとして、変化をおおらかに受け入れる建築とした。 2階はレースのカーテンを外周の吹抜部分の内側に設え、周辺住宅の視線をコントロールすると共に奥行きをつくり出している。
*LiVES vol.110 2020年4月号掲載
Photo : Yosuke Ohtake